はじめに(高血圧とは)

高血圧とは生活習慣病のひとつで、収縮期血圧が140mmHg以上、または拡張期血圧が90mmHg以上の血圧のことを指します。高血圧そのものに自覚症状はありませんが、他の重大な病気の原因になることが多い疾患です。

日本高血圧学会の発表では、日本には約4000万人の高血圧の人がいる(3人に1人は高血圧)とされています。しかし、治療には継続的な投薬や地道な生活習慣の改善が必要なこともあり、病院で治療を受けている人は約1000万人に留まっています。

当サイト「血圧を下げるためのメモ帳」では、高血圧の方が血圧を下げる手助けになるよう、様々な情報を提供しています。すでに高血圧の方もこれから心配な方も、一度情報の確認をしてみてください。

では、さっそく高血圧についての治療方法などを見ていきましょう。

高血圧の基準と種類

高血圧は、その程度に応じてⅠ度~Ⅲ度と、上の血圧だけが高い(孤立性)収縮期高血圧に分類されます。また、原因によって一次性高血圧(複数の生活習慣や遺伝によって起こる)と、二次性高血圧(病気によって起こる)に分類されます。

また、高血圧は血圧の上がるタイミングや場所などによって、早朝に血圧が上昇する早朝高血圧、夜間に血圧が上昇する夜間高血圧、医療機関で血圧を測定したときにだけ高値を示す白衣高血圧、その反対に家庭で計測したときにだけ血圧が上がる逆白衣高血圧などに分類されます。

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高血圧にはどんな種類がある?

妊娠高血圧症候群について

妊娠中に高血圧になったり、高血圧の他にタンパク尿が出る病気を「妊娠高血圧症候群」と呼びます。以前は妊娠中毒症という名前で呼ばれていたものです。日本産婦人科協会によると、妊娠20週以降から分娩後12週までに起こったものを妊娠高血圧症候群と定義しています。

妊娠高血圧症候群が重症化すると、母体の血圧が上昇する他にも、タンパク尿、けいれん、脳出血、腎臓および肝臓の機能障害などが起こる可能性があります。場合によっては、HELLP症候群という溶血や肝機能障害などの重篤な症状を伴う病気を引き起こしてしまいます。また、子宮や胎盤への血流が不足し、胎児に酸素や栄養が十分に行き届かなくなると、胎児発育不全や低出生体重児、胎児機能不全、子宮内胎児死亡などを引き起こすこともあります。

妊娠高血圧症候群は、通常は産後12週以内に解消されるものですが、人によっては1年以上、あるいは一生、高血圧やタンパク尿が続くような「後遺症」が残る場合もあります。

妊娠高血圧症候群の治療法は、重症度と赤ちゃんの発育度によって異なります。軽症の場合は投薬は行わずに、カロリー制限や軽度の塩分制限によって改善を図ります。しかし重症の場合は、降圧剤の投与、子癇(高血圧によって起こる組織の障害)を予防する点滴、入院をしての血圧管理などが行われます。

関連リンク:妊娠時は血圧が上がる?(妊娠高血圧症候群について)

高血圧の原因

高血圧は、心臓から血管へと送り出される血液量(心拍出量)、末梢血管が受ける抵抗(末梢血管抵抗)、全身を循環している血液量(循環血液量)、血液の粘度(血液粘稠度)などに異常が起こることが原因で引き起こされます。それらに異常が起こる直接的な原因として、塩分の過剰摂取や喫煙、過度のアルコール摂取、内分泌疾患や腎臓病、大動脈疾患などが挙げられます。

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高血圧によって起こる合併症と自覚症状

高血圧の状態が続くと、高い血圧に耐えるためにだんだんと血管の壁が厚くなり、弾力性も失われて固くなってきます。この状態を動脈硬化といいます。動脈硬化になると血管が狭くなり、コレステロールや脂質が溜まりやすくなって、さらに血管が狭くなるので血圧が上がるという悪循環を生み出します。

高血圧には様々な合併症がありますが、そのほとんどが動脈硬化が原因で引き起こされています。例えば、脳梗塞、くも膜下出血、心筋梗塞、心不全、慢性腎臓病、腎不全、大動脈瘤などは、すべて高血圧による動脈硬化が誘因となっています。

高血圧や動脈硬化には目立った自覚症状がないので、気づかないこともあります。しかし、重度の高血圧や動脈硬化が進行して合併症を引き起こしている場合には、頭痛、肩こり、耳鳴り、めまい、目の充血、鼻血、貧血などの症状が現れることがあります。詳しくは関連リンクをご覧ください。

関連リンク:高血圧によって起こる合併症と自覚症状

血圧を下げる方法

高血圧の治療には、主に生活習慣の改善と薬物治療が行われます。ともに、長い期間続けなければならないので、予防を含めた地道な努力が必要です。

病院で高血圧と診断された場合、まずは生活習慣を改善するよう指導を受けます。そして、高血圧の程度によっても異なりますが、一定期間、生活習慣の改善を続けても効果が見られない場合には、薬物治療(降圧剤の投与)が行われます。

関連リンク:血圧を下げる方法(ガイドラインに沿った治療方法まとめ)

生活習慣の改善

病院に行っても薬物治療だけではなく、生活習慣の改善指導も必ず行われます。それほど生活習慣は血圧に大きく影響を与えているということです。生活習慣の改善指導には、減塩を意識した食生活、十分な睡眠、ストレスの軽減、適度な運動、ツボ押しやマッサージなどがあります。

減塩が大切な理由は、塩分を過剰摂取すると、血管の浸透圧を一定に保つために血液中の水分が増加し、結果的に血液量も増えて、血圧を上昇させてしまうからです。また、十分な睡眠とストレスの軽減は、自律神経のバランスを整えて、血圧を調節するために重要です。さらに、適度な運動(有酸素運動)は血管の伸縮性を高め、排尿を促すホルモンを活性化させ、交感神経の働きも抑制するので、総合的に血圧を低下させる効果があります。ツボ押しやマッサージなども血圧の低下に効果が期待できます。このようなことを生活習慣に取り入れていくことで、徐々に高血圧の改善が見込めます。

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薬の服用(医者の指示に従う)

生活習慣の改善だけでは血圧をコントロールできない場合には、薬による治療が行われます。高血圧の治療薬には、血管を広げる薬、血圧を上げる成分を抑制する薬、血液量を減少させる薬、などいくつもの種類があります。
その中から、合併症の有無や症状に合わせて、医師が適切な治療薬を選択します。1種類の治療薬で効果が期待できない場合は、複数の治療薬を組み合わせることもあります。詳細は関連リンクをご覧ください。

関連リンク:血圧を下げる薬にはどんなものがある?種類ごとに解説します

高血圧と食事

高血圧と食事は密接な関係にあります。生活習慣の一部として、食生活を改善していくことは、高血圧の予防と改善に大きく役立ちます。以下で紹介するような食材、栄養素を毎日の食卓に積極的に取り入れて、高血圧の予防と改善に努めましょう。また、血圧を上げてしまう食べ物や飲み物も避けるようにしなければなりません。

血圧を下げる食べ物・栄養素

カリウム、カルシウム、マグネシウムは、高血圧の予防・改善の三大栄養素と呼ばれており、これらを日常的に摂取することで高血圧の改善が図れます。その他にも、ミネラル・DHA・ビタミンなどにも降圧作用があります。血圧を下げる食べ物としては、バナナ、玉ねぎ、トマトなどの野菜や果物、納豆、ヨーグルトなどがあります。

献立を決める際には、上記のような血圧を下げる食材を使用し、塩分やカロリーにも気を配りましょう。最近ではインターネットで「減塩」「高血圧 レシピ」などと検索すれば、高血圧対策のための献立や料理法がたくさん見つかります。

しかし、食べ物だけでは十分でない場合は、サプリメントを活用するのもよいでしょう。上記の栄養素や、ポリフェノール、コエンザイムQ10、にんにくエキス、クエン酸などのサプリメントを毎日の食生活のサポートとして利用すると大変効果的です。

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血圧を下げる飲み物

血圧を下げる飲み物には、お茶、コーヒー、牛乳、トマトジュース、バナナジュース、黒酢やレモン酢などの酢酸を含む飲み物、青汁などがあります。特にお茶には、血圧を下げる成分が豊富に含まれています。緑茶に多く含まれるカテキンには、血圧や血糖値、コレステロール値などを下げる作用があり、ビタミンEの約10倍、ビタミンCの約80倍という高い抗酸化作用も持っています。

その他のお茶として、血圧を下げる働きを持つアミノ酸が豊富な黒豆茶、血管の弾力性を取り戻すルチンを含んだそば茶、副交感神経に作用するゲニポシド酸を含んだ杜仲茶、体内の不要な塩分を排出するカリウムが豊富なドクダミ茶などがおすすめです。詳細は関連リンクをご覧ください。

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お茶には血圧を下げる効果あり!高血圧に効くお茶を一挙ご紹介

血圧を上げてしまう食べ物・飲み物

血圧を上げてしまう食べ物・飲み物には、塩分の多いもの、カロリーの高いもの、動物性脂肪の高いもの、糖分の多いもの、脂肪分が多いものなどがあります。もちろん塩分や糖分、脂肪分などは生命維持に欠かせない成分なので、必要量は摂らなければなりませんが、過剰摂取すると血圧が上がる原因になるので注意が必要です。例えば、味噌、醤油、漬物、肉の脂身、菓子類、アルコール類、インスタント食品、果物などの摂り過ぎには十分注意しなければなりません。

アルコールには血圧を下げる働きがありますが、過剰摂取すると血管が収縮し、血圧が上がってしまいます。アルコールは、ビール大瓶1本、日本酒1合、ワイン2杯以上は飲まない方がよいとされています。

アルコールと血圧を下げる薬は一緒に飲んではいけません。血圧が下がり過ぎたり、副作用が現れたり、アルコールの代謝が妨げられたりする恐れがあるからです。

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血圧を下げたい人に飲酒はNG?お酒を飲む時に気をつけること

高血圧と薬について

高血圧の薬物療法では、血圧を低下させる降圧剤や塩分の排出を促すことを目的とした利尿薬などが処方されます。降圧剤には様々な種類があり、他に服用している薬の有無や身体の状態に合わせて処方されます。

複数の薬を併用することで、血圧が下がり過ぎたり、副作用が強く現れたりすることがあるので、どの薬を飲むかは医師の指示を仰ぎましょう。

すでに高血圧の薬を服用している方は、同じ薬を通販で購入することも可能です

高血圧の薬を通販でかんたんに購入する方法

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